経済学部の趣旨とカリキュラム

経済学部教育の理念と特徴 

社会・経済のグローバル化や情報化が進む中、私たちの生活は日々目まぐるしく変化しています。また、今日の日本は長期化する不況や少子高齢化など、たくさんの問題をかかえています。経済学は、私たちの生活がどのような経済のしくみによって支えられているのか、どうしたら日本や世界経済が抱える問題を解決できるのかを研究する学問です。大学で経済学を専攻する皆さんは、身の回りの社会や経済の動きを深く理解し、自分なりの視点でさまざまな問題について考えることができるようになるでしょう。

経済学の中にも、現実の経済へのアプローチ方法はたくさんあります。当学部の大きな特徴は、ひとつの視点だけに固執せず、現実的かつ柔軟な姿勢で教育と研究に取り組んでいることです。当学部にはさまざまなバックグラウンドを持つスタッフがおり、講義やゼミナールを通じて皆さんと一緒にさまざまな経済問題を考えてゆきます。

グローバル・プラクティカル・エコノミストを養成する

当学部は、「グローバル・プラクティカル・エコノミスト」を養成することを教育の目標に掲げています。グローバル・プラクティカル・エコノミストとは、グローバルな経済・社会が直面する課題を的確にとらえ、それを経済学の素養と外国語による受信・発信能力とを生かして分析し、解決の方途を他者との協働により複眼的構想力をもって立案しうる人を指します。

なお、語学力、グローバル・コミュニケーション、問題発見能力、理論・分析の全てについて要件(別紙)を満たした、2018年度以降に入学する学生を、エクセレント・グローバル・プラクティカル・エコノミスト(EGPE)として認定します。

当学部は、読売新聞社が公表した全国530学部・研究科(大学院)の「就職力ランキング」において、第38位(学部だけのランキングなら24位)を占めました(『読売ウィークリー』2005年12月25日)。また、ベネッセ教育総研が2004年度に全国の大学生を対象に実施した「学生満足度調査」の結果によると、当学部は、「学びへのコミットメント満足度」という項目で全国第3位を占め、しかも「図書館の利用」、「総合的判断の要求」、および「発表とプレゼンテーションの機会」という3つの小項目でも全国ベスト3に入っています。これらの調査結果は、当学部が社会的にも注目される学生と卒業生を育成していることの証となっています。

多彩な科目を段階的に学ぶ

経済学部の講義科目は、専門性に応じて入門科目、基礎科目Ⅰ・Ⅱ、専門科目に分かれています。経済学部に入学する皆さんは、まず入門科目を通じて経済学の初歩を学び、その後さまざまな基礎科目を履修していきます。その過程で皆さんが特定の分野に興味をもてば、関連のある専門科目やゼミナールを選択することによって、自分の興味を深く掘り下げていくことができます。

また、国際化や情報化という時代のニーズに応えるため、経済学部では英語による講義や国内や海外の他大学との交流および討論の機会を豊富に用意し、コンピューター講座なども開講されています。さらに、学内外から講師陣を招き、より実践的・先端的な講座も開講しています。経済学部のカリキュラムと開講講座の詳細については、下のカリキュラム一覧表をご覧 下さい。

演習科目による少人数教育 

当学部の最大の特徴は少人数教育です。経済学部に入学する皆さんは、1年次の前期にまず「基礎演習」を履修し、文献講読や小論文作成、プレゼンテーション、少人数での討論の方法を学びます。さらに、1年次後期または2年次前期には「イノベーティブ・ワークショップ(課題探求演習)」を通じて、現代社会が目下直面している問題への解決策を集団で探求し、2年次後期の「論文演習」では、各自が立てたテーマに関する調査・考察結果を学術論文の形式でまとめる「修了論文」を執筆することになります。

3年次からは「専門演習」に所属し、同じ分野に興味をもつ他の学生と継続して勉強を続けます。さらに、担当教員の指導を受けながら自らテーマを選び、卒業論文を作成していきます。専門演習は企業見学やゼミ合宿など、教室外での多様な学習の機会にもなっています。経済学部のゼミ間交流を目的とする「インター・ゼミ」も開催しております。

このような1年次から卒業まで一貫した少人数教育を可能にしているのは、教員1人当たり学生数が8人という全国的にも恵まれた教員・学生比率です。私たちは、市大経済学部に学ぶ皆さんが少人数の演習を通じて共に学び、大いに議論する機会をもってもらいたいと考えています。