卒業後の進路

多彩な卒業後の進路

受験する大学や学部の選択にあたって気になるのが卒業後の進路でしょう。経済学部の卒業生の進路はとても多彩です(表1)。まず、大学で学んだ経済学や広範なOBのネットワークを生かし、多くの卒業生がさまざまな分野の民間企業に就職しています。また、公務員を目指す学生も多く、たくさんのOBが大阪市や他の地域で公務についています。さらに、一部の卒業生は在学中に教員免許を取得して中学校や高等学校の教員を目指したり(表2)、市大や他大学の大学院に進学しています。

卒業生の就職先としては、大学で学ぶ経済学や金融の知識を生かすことのできる金融・保険業や製造業が約半数を占めています(表3、図1)。また、日本経済の情報化を反映して、近年では情報・通信関連や複合サービス企業への就職を目指す学生も増えています。

表1. 卒業生の進路状況(第1部、人数)

  進学者 就職者 その他 卒業者
企業等 官公庁 その他
R1年度卒 5 (2) 166 (48) 23 (8) 0 (0) 23 (3) 217 (61)
H30年度卒 2 (1) 165 (37) 37 (6) 0 (0) 17 (3) 221 (47)
H29年度卒 2 (0) 161 (41) 21 (10) 1 (0) 36 (13) 221 (64)
H28年度卒 4 (3) 171 (42) 35 (8) 1 (1) 24 (6) 235 (60)
H27年度卒 2 (1) 149 (41) 42 (12) 3 (1) 23 (7) 219 (62)
H26年度卒 2 (0) 159 (39) 32 (6) 1 (0) 19 (3) 213 (48)
H25年度卒 4 (2) 144 (37) 26 (8) 0 (0) 19 (5) 193 (52)
H24年度卒 2 (0) 129 (28) 22 (5) 6 (1) 41 (14) 200 (48)


※( )は女子で内数。

表2. 経済学部で取得できる免許・資格

中学校教諭一種
免許状
(社会)
高等学校教諭一種免許状 (地理歴史)
高等学校教諭一種免許状 (公民)

表3. 分野別就職状況(第1部, %)

  その他 公務 教育・
その他サービス
金融・保険 卸売・小売
飲食店・宿泊
情報通信・運輸 製造業 鉱業・建設
不動産
R1年度卒 0.5 12.2 10.1 20.1 11.1 18.5 18.5 9.0
H30年度卒 1.0 17.2 7.9 22.7 8.9 11.3 25.1 5.9
H29年度卒 0.5 12.0 9.3 24.0 8.7 15.3 21.9 8.2

就職支援

大阪市立大学と経済学部では、在学生の就職活動を全面的にバックアップしています。3学年になると、早くから自己分析や業界研究に関するガイダンスが行われ、先輩による就職活動報告会なども開催されます。就職活動が本格化する3年次後半には、より実践的な面接対策やグループ・ディスカッション対策などが行われます。さらに、市大では毎年卒業生の就職実績の多い有名企業約150社の人事担当者やOBを招き、一週間にわたる独自の会社説明会を開催しています。公務員を目指す皆さんのためには、学生部と生協の共催による公務員試験対策講座も行われています。