2015年度後期開講 企業経済論特殊講義(生産性講座)講義内容について 

2015年度後期開講 企業経済論特殊講義(生産性講座) 講義内容

2015年10月~2016年2月、14回、月曜日第5時限目(16時30分~18時00分) 
1号館122教室、履修生見込約100名

本講座の目的は、

1.経済発展と生産性の関係を理解すること。
2.経営と生産性の関係を理解すること。
3.日々生産性向上に挑む企業の姿を知り、生産性向上の重要性を理解すること。

  月日 内容 担当
1 10/5(月) 「生産性概論」 (公財)関西生産性本部 特別顧問
辻本 健二
2 10/15(木)
(月曜授業実施)
「公益事業における生産性分析」 経済学部准教授
浦西 秀司
3 10/19(月) 「生産性とマクロ経済」 経済学部教授
中嶋 哲也
4 10/26(月) 「経営の3要素~効率性・人間性・戦略性~」 商学部教授
下崎 千代子
5 11/9(月) 「生産性と成果配分」 (公財)関西生産性本部 経営革新部部長
安田 弘
6 11/16(月) 「イノベーション・マネジメントと生産性」 商学部教授
太田 雅晴
7 11/27(金)
(月曜授業実施)
「クボタの生産革新と生産性向上」 (株)クボタ モノづくり統括部担当課長
平田 照也
8 11/30(月) 「積水ハウスの営業マーケティンク戦略と生産性向上」 積水ハウス(株) ダイバーシティ推進室部長
小谷 美樹
9 12/7(月) 「日東電工の研究開発戦略と生産性向上」 日東電工(株) 専務執行役員・CTO・全社技術部門長
表 利彦
10 12/14(月) 「サービス業の生産性向上 ― がんこ寿司の挑戦」 がんこフードサービス(株) 副社長
志賀 茂
11 12/21(月) 「帝人の労使関係と生産性向上」 帝人労働組合 組合長
南澤 広樹
12 1/18(月) 「人材の採用・育成・評価・活用 ― ダイハツの戦略」 ダイハツ工業(株)グループCF本部 オフィスサポートセンター 人事機能長
田中 光治
13 1/25(月) 「サービス業の生産性向上 ― ワン・ダイニングの挑戦」 (株)ワン・ダイニング 社長
高橋 淳
14 2/1(月) 「ダイキンの経営戦略―世界No1の実現(仮題)」 (公財)関西生産性本部 特別顧問(前副会長)〔ダイキン工業(株)相談役(前社長)〕
岡野 幸義
  2/8(月) 期末試験  

経済学研究科長に福原宏幸教授が就任しました

グローバル化時代に対応するプラクティカル・エコノミスト養成をめざして

経済学部長・経済学研究科長 福原宏幸

 

経済学部は、「プラクティカル・エコノミスト」養成を教育の目標に掲げ、その具体化に向けてカリキュラム編成を進めてきました。プラクティカル・エコノミストとは、経済学の素養を基礎にして、自律的な調査・発信能力、日々直面する課題について的確な判断を下す能力、そして他者の視点に学びながら斬新な問題解決の方法を提示する複眼的な構想力を備えた人材を指します。私たちは、この目標達成に向け、多彩な科目の体系的学習カリキュラムと、1年次から4年次までの一貫した演習科目による少人数教育の編成、さらにその質的向上に努めてきました。

また、大学院経済学研究科の前期博士課程では、今日の経済社会が直面する問題に対し、 柔軟かつ総合的な視点から取り組むことのできる「ジェネラル・エコノミスト」の育成を目指し、後期博士課程では、専門領域においてより高度な知的貢献のできる「アドバンスド・エコノミスト」の育成を目指しています。

さて、文部科学省有識者会議で示された大学改革案「G型大学×L型大学」が注目を浴びています。この議論の是非はともかく、いずれにしろ、今日、大学はグローバル化時代における教育のあり方が問われています。本学部・本研究科においては、これに伴い教育改革についての議論を開始しています。その基本の考え方は、「グローバル化時代に対応するプラクティカル・エコノミストの養成」です。

「変動激しい世界経済体制をどう読み解くのか」といった理論的課題とあわせて、大阪というローカルが抱える課題をグローバルな視点で読み解くこと、世界中のローカルが共生的な経済発展関係をどのようにして構築できるのかなど、グローバルな経済課題に対応できるプラクティカル・エコノミストの養成に向けて、さらに改革を進めているところです。