リーディングリスト

(教科書は除きました)

 

1.国民経済計算

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/93snapamph/top.html

国民経済計算を行っている内閣府経済社会総合研究所による93SNAの解説.国民経済計算体系(SNA)の概要も説明してある.

日本銀行経済統計研究会 (編集)  (1993)『経済指標の見方・使い方』東洋経済新報社

国民経済計算による指標だけが,経済活動をとらえる指標のすべてではない.それ以外の指標の見方を全般的に解説している.経済学部生として必携社会に出てからも役立つと思う

中村洋一(1999)SNA統計入門』日本経済新聞社

SNAに関する細かいことを知りたい人.「GDPとは何か」を読んだ後になら読める.93SNAによる改訂は第9章にまとめている.

 

2.統計学

アルバート,J,J.ベネット(2004)『メジャーリーグの数理科学』(上・下)シュプリンガーフェアラーグ東京

基本的な統計手法を使って野球に関する統計が見事に分析されていく様子がすばらしい.この本のシミュレーションの一部はMicrosoft Excelで試してみることができるほど簡単なものだが,その含意は驚くほど深い.基本統計学を学ぶ前に読んだら,統計学でこんなことがわかるのかと実感できるし,学んだ後読んだら,ベイズの定理,推定,検定などの無味乾燥に思えた授業内容が,「こんなに役立つのか」と感心することができるだろう.

鈴木義一郎(1985)『統計学で楽しむ:図解・例解・明解ゼミナール』講談社(ブルーバックス)

ひところNHKラジオに出演して「統計学の心」を伝道していた著者がその語り口のままに執筆した本.絶版になっているが,この手の本は古本屋にあるので探してみよう.もちろん,本学の図書館(学術情報センター)は所蔵している.統計だけではなく確率計算も含めて,手軽に読めるスタイルで統計学の心を伝えている.

ラオ,C.R(1993)『統計学とは何か:偶然を生かす』丸善

身近な例を引きながら統計学の手法を説明している.内容的には非常に深いものがある.ちょっと難しいが,そういうところはとりあえずとばして読んでもよい.特に第4章はとばすこと.