福原宏幸担当講義



労働経済論 政治経済学3(制度と制度変化の経済学) 基礎演習U 労働経済論研究








労働経済論〔前期第1・2部開講〕

〔講義の主題と目標〕
労働経済論は、労働市場における労働力の取引をめぐる構造、問題そして政策を明らかにしようとするものである。
とくに近年、我が国では失業率の上昇や労働市場の流動化が進んでいる。講義では、こうした問題を考える上での前提となる労働市場分析の基礎理論を講義する。また、時間の許す範囲で、実際の失業問題や今日増えている派遣労働者などの実態にも目を向けていきたい。

〔講義方法〕 以下の講義計画に沿って進めていく。参考資料を必要に応じ、配布する。

〔成績評価方法〕期末試験が評価のメインであるが、講義期間中数回の小テストを実施する。その総計で判断する。

〔講義計画〕
第1部 労働市場の基礎理論
1 労働経済論の課題 
2 労働需要 
3 労働供給
第2部 失業率と失業構造 
4 失業率と失業構造 
5  UV曲線とその分析  
6 失業のタイプ
7 人的資本理論
8 内部労働市場と長期雇用慣行
9 労働市場分断構造とフレキシビリティ
10内部労働市場の細分化と流動化
11外部労働市場の多様性と差別
12日本の労働市場の展望

〔参考文献〕
『経済学雑誌』別冊講義資料。
樋口美雄『労働経済学』東洋経済新報社、 1996年。
労働省編『労働白書』 1999年版、2000年版。    














政治経済学3(制度と制度変化の経済学)

〔講義の主題と目標〕
政治経済学1,2を前提として、経済発展を制度とルールの視点から分析することを主題とする。 
社会的制度・ルールは、資本制社会・経済システムが生み出す矛盾とその克服過程を通じて変化する。
また、それは、その社会の政治的特質や社会的伝統などに規定されて、国ごと、地域ごとに幾分異なる。
その意味で、政治経済学3は、政治学的、社会学的および歴史学的アプローチとの協働を特に必要とする理論分野である。

〔講義方法〕
毎回、一回完結の講義をめざす。
下記の教材を使用するが、毎回、補足的にプリントも配布する。

〔成績評価法〕
主として、期末の試験による。
ただし、途中に小テストも行い、それも成績評価に加味する。

〔講義計画〕
序 制度の経済学序説 

7.資本制社会・経済システムと制度
7−1.非市場システム  
7−2.市場システム
7−3.資本制社会・経済システム

8.労働・企業・社会
8−1 賃労働関係
8−2 企業組織
8−3 社会

9.貨幣・国家・国際関係
9−1.貨幣
9−2.国家
9−3.国際関係

結 制度変化と社会の変容

〔教材〕
海老塚明・大島真理夫・塩沢由典他著『政治経済学』(仮題)ミネルヴァ書房、2000年秋刊行予定。  













基礎演習U〔後期第1部開講〕

〔演習の主題と目標〕
基礎演習Uは、基礎演習Tで学んだことを前提に、とくに小論文の作成が目標である。
しかし、小論文を書くには、自ら興味のあるテーマを発見することに相当時間がかかるし、
さらにそのテーマに沿った資料の収集、そして論文の構想を練るのにも、時間を要する。
そしてまた、人に読んで理解してもらうには、それなりの書き方のルールを理解し、また工夫がいる。
演習では、こうした点に最大限配慮しながら、進めていきたい。

〔演習方法〕
演習では、現実の経済問題から1つのテーマを取り上げ、それに関する論文・著書等の文献を読む。
4人程度のグループごとに、その文献について検討し、それを演習時に報告、議論していく。
こうした訓練を終えて、最終的には、小論文を作成していく。

〔成績評価方法〕
小論文の内容も重要だが、出席状況、演習での議論への参加状況も大いに考慮し、総合的に判断する。

〔テキスト〕
とりあえず、以下の文献から始める。
今村肇・保坂尚郎 『生き方・働き方の経済学』東京書籍、 1998年。













労働経済論研究

〔講義・演習内容〕
テーマ:失業、ホームレス、社会的排除そして福祉国家――欧米諸国を中心に――
景気の悪化、失業率の上昇とともに、日本の大都市でもホームレスが増加し、大きな社会問題となってきている。
しかし、ホームレスの増加は、単に景気動向による問題というよりは、日本の経済・社会システムによって引き起こされている側面もある。
その上、日本の場合、こうした問題への有効な政策は打ち出されずに今日に至っている。
これに対し、EU諸国やアメリカでは、それぞれ特徴を持っているが、政府・自治体そして市民団体による積極的な政策が展開されている。
また、その政策実施を一つの政策体系にまで高めようという理論的な議論も盛んである。
今年度は、そうした欧米諸国での失業・ホームレス問題への取り組みとそれをめぐる理論的展開を検討していきたい。

〔テキスト〕
以下のような文献を考えている。
具体的にどれを取り上げるかは、最初のゼミで相談のうえ決めたい。 〔略歴〕
「学部ゼミナール概要」参照。

〔主要研究業績〕
「学部ゼミナール概要」参照。